平屋住宅と耐震

平屋住宅は二階建てや三階建てと比較したときに、耐震性が高い建物です。特別な施工方法をしていなくても、耐震基準に合致するように設計していれば、垂直方向の縦揺れに関しては屋根の重量に対する耐久性能だけで済むからです。二階建ては屋根だけでなく二階部分の重量に対する耐久性能が必要になります。耐久性能は建物の構造体に備えさせるので、柱と梁の骨組みそのものがポイントです。
注文住宅の耐震は、在来工法の構造体で備わるように設計されています。新築だからといって、最新の集成材や最新の壁材による構造に頼ることなく、柱と梁だけで支えられるのがポイントです。平屋住宅を注文住宅で新築すれば、築年数の経過とともにリフォームが必要になりますが、柱と梁の骨組みがしっかりしているので、老朽化した壁材は撤去して新規交換できるのが強みになります。経年劣化しやすい部材は、丸ごと撤去してしまっても、建物としての耐震性は弱まらないからです。
平屋住宅は屋根の重量に対する耐久性をクリアしていれば、柔軟に天井を高く施工できます。天井を高く施工した平屋住宅でも、二階建てや三階建ての一戸建てと比較すれば、建物としての高さそのものは低く抑えられるのも特徴です。平屋住宅は一階建ての構造なので安定していますが、注文住宅で新築する場合は、さらに耐震性能を高められるので注目すると良いでしょう。注文住宅ならではの耐震性は、建物のコンクリート基礎と木材の土台との間に、免震機能を設置によって強化できます。撤去できる壁材の内部に、制震機能を設置すれば、地震の揺れそのものを制御できるようになるため、建物の揺れそのものを軽減できるようになります。
平屋住宅で延床面積が100平方メートル前後の建物ならば、同じ延床面積の二階建てよりも安定した構造になります。平屋住宅は縦揺れだけではなく横揺れにも強いです。水平方向の揺れとも表現されます。横揺れは強風でも発生しますので、台風が通過しやすい地域では、平屋住宅は強い住まいに仕上がります。
注文住宅で平屋住宅を新築するときは、強さの基準を把握したいときに、耐震性能をチェックしましょう。耐震性能は、縦揺れと横揺れがポイントです。横揺れにも強ければ、地震だけでなく強風にも強い一戸建てに仕上がると分かります。横揺れにも強いと、建物の内部の家具の転倒予防にも効果的です。耐震性能が高いと、建物だけでなく家具の保護にも役立ちます。